ほくそんの備忘録

日々流れてしまう言葉を書き留める備忘録

"障害が重い子"とは

最近"障害が重い子"というワードを使うことが多く、「"障害が重い"ってなんだ?」と考えることが増えた。

 

今私は肢体不自由の特別支援学校に在籍しており、気管切開、胃ろう、二分脊椎などの障害を持つ子たちと一緒に勉強をしている。

 

"障害が重い"と聞くと、寝たきりの子、言葉を発することができない子、人工呼吸器をつけている子などを思い浮かべる人が多いのだろうか?

 

私にとって"障害が重い子"というのは「表出が見えにくい子」だと思う。どんなに重い障害を持っていても「自分のことを分かって欲しい」と思う気持ちがある。

 

しかし本人が周囲に伝えたいことがあっても身体の状態や受容の難しさにより、表出するのに時間がかかったり、表出が見えづらかったりして、受け手側に伝わらないことが多くある。障害を持つ子たちは伝えたいと思っていても、上手く受け取ることができない受け手側に問題があることが"障害が重い子"を作り出している原因ではと考えた。

 

"障害が重い子"でも視線入力によって意思疎通ができたり、"障害が重い子"でも電動車椅子によって自分で移動できたり、"障害が重い子"でもVOCA(音声出力会話補助装置)を使って先生を呼んだりすることができる。

 

このように受け手側の困りを補完するテクノロジーが数多く存在する。テクノロジーと"障害が重い子"を結ぶ担い手になりたいと思う今日この頃です。

 

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